家を探すとき、間取り図を見るとまず気になるのは、
「LDKは何畳ある?」
「部屋はいくつある?」
「収納はどのくらいある?」
といった部分ではないでしょうか。
もちろん、これらはとても大切なポイントです。
でも、間取り図をよく見ると、部屋と部屋の間や玄関まわりなどに「何も書かれていないスペース」があります。
実は、こうした**「余白」のように見える部分も、暮らしやすさに関係していることがあります。**
今回は、間取り図を見るときに注目したい「余白」についてご紹介します。
① 廊下やホールは「無駄なスペース」?
例えば、玄関から各部屋につながる廊下。
部屋として使えるわけではないので、
「このスペース、もったいないのでは?」
と思うこともあるかもしれません。
でも、廊下があることで、リビングを通らずに各部屋へ行けたり、来客時にプライベートな空間を見られにくくなったりすることがあります。
つまり、単純に「部屋として使えない=無駄」とは限りません。
人が移動するためのスペースも、暮らしを支える大切な余白です。
② 家具を置く「余白」があるか
間取り図を見るときは、壁際のちょっとしたスペースにも注目してみましょう。
例えば、
・テレビを置く場所
・ソファを置く場所
・ダイニングボードを置く場所
・本棚や収納家具を置く場所
などです。
部屋の広さだけを見ると十分に感じても、実際に家具を置いてみると「置く場所がない……」となることもあります。
逆に、少し余白がある間取りなら、家具の配置を変えながら自分好みの空間をつくれることもあります。
③ 収納の前にも「余白」が必要
収納は「何畳あるか」だけではなく、その前に人が立てるスペースがあるかも大切です。
例えば、クローゼットの前にベッドを置くと、扉を開けにくくなってしまうことがあります。
収納そのものが大きくても、使いにくければ十分に活用できません。
間取り図を見るときは、
「ここに家具を置いたら、収納はちゃんと開けられるかな?」
と想像してみるのがおすすめです。
④ 玄関まわりの余白も暮らしやすさにつながる
玄関も、靴を脱いで出入りするだけの場所ではありません。
家族が帰宅したときに荷物を置いたり、ベビーカーや傘を置いたり、宅配便を受け取ったり。
少し余裕があるだけで、玄関まわりが使いやすくなることがあります。
特に家族が多い場合は、玄関にどのくらいの余白があるかを実際の生活を想像しながら見てみるとよいでしょう。
⑤ 「余白」があるから家具の置き方を変えられる
家具を置く場所がギリギリまで決まっている間取りは、レイアウトの自由度が低くなります。
一方で、少し余白があると、
「ソファをこちらに向けてみよう」
「ここに小さな棚を置こう」
「子どもが小さい間はこのスペースを遊び場にしよう」
など、暮らし方に合わせて変更できます。
家族構成やライフスタイルが変わったときにも、余白があることで対応しやすくなる場合があります。
⑥ 「余白が多い=良い」とも限らない
ここは少し注意したいポイントです。
余白があればあるほど良い、というわけではありません。
廊下が長すぎると、その分ほかの居室が狭くなることもあります。
家具を置くためのスペースも、広すぎれば「何を置こう?」となってしまうかもしれません。
大切なのは、その余白が自分の暮らしにとって使いやすいかどうかです。
間取り図を見るときは「何があるか」だけでなく「何もないところ」も見てみよう
間取り図では、LDKや洋室、収納など「名前が書かれている場所」に目が行きがちです。
でも、実際の暮らしでは、人が歩いたり、家具を置いたり、荷物を一時的に置いたりするためのスペースも必要です。
だからこそ、間取り図を見るときは、
「ここには何がある?」
だけではなく、
「ここには何もないけど、何のためのスペースなんだろう?」
と考えてみるのもおすすめです。
一見するとただの「余白」に見える場所が、実際に住んでみると暮らしやすさを支えてくれるスペースかもしれません。
物件を探すときは、部屋の広さや数だけでなく、「余白の使いやすさ」まで想像してみると、間取り図の見え方が少し変わってくるかもしれません。